執筆者 張 漢秀 | 4月 18, 2020 | 腫瘍
脊髄髄内腫瘍は、脊髄にできる腫瘍のなかでも、比較的まれなものです。代表的な腫瘍に、脊髄星細胞腫や、脊髄上衣腫があります。腫瘍は徐々に増大し、四肢の麻痺や感覚障害をきたします。MRI検査を行えば、診断自体は比較的容易です。しかし、脊髄の中にできる腫瘍なので、手術による摘出は、脊髄自体から腫瘍を剥離するという操作が必要なため、リスクが高く、脊髄手術のなかでも、もっともデリケートで難易度の高いものと言えます。 髄内腫瘍と髄外腫瘍...
執筆者 張 漢秀 | 4月 5, 2020 | 頚椎
頚椎椎間孔狭窄症とは 頚椎椎間孔狭窄症とは、通常の頚椎症とは異なり、頚椎から神経が出てくる穴(椎間孔)の部分が加齢などの原因で狭くなり、神経が圧迫される病気です。通常の頚椎症に比べて診断が難しく、放置されてしまうケースをしばしば目にします。 症状 症状は、肩や腕に放散する強い痛みやしびれで、ひどい場合には、筋力の低下を伴います。安静や鎮痛剤の服用でも症状が軽快せず、日常生活が障害される場合には、手術が必要になります。 頚椎のCTスキャン断面。矢印が、両側の椎間孔です。 診断...
執筆者 張 漢秀 | 4月 1, 2020 | 腰椎
腰部脊柱管狭窄症に対して、多くの場合に固定術が行われています。椎体にスクリューを挿入してロッドで固定する手術です。しかし、この固定は、本当に必要なのでしょうか? ただし、神経の圧迫を侵襲の少ない方法で取り除く技術が必要です。 私の考えでは、ほとんどのケースで、固定は必要ないだろうと思われます。...
執筆者 張 漢秀 | 3月 31, 2020 | 腰椎
椎間孔狭窄症というのは、腰部脊柱管狭窄症の一種ですが、神経の通るメインのトンネルである脊柱管が狭窄するのではなく、そのトンネルから神経が出てくる穴の部分が狭窄して、その神経が圧迫される状態のことをいいます。 椎間孔の狭窄は、通常のMRIでは、診断できないことも多く、腰痛や下肢痛があるのに、診断されずに放置される場合もあります。 診断には、特別に工夫したMRIの撮影方法を使いますが、それでも、熟練した医師による診断が必要です。診断が難しい場合には、神経根ブロックで、問題の神経を麻酔してみて、症状が改善するかをみることもあります。...
執筆者 張 漢秀 | 3月 30, 2020 | 腰椎
腰部脊柱管狭窄症とは、加齢により腰椎が変形して、脚に行く神経の通り道がせまくなり、腰痛、下肢痛、間欠性跛行などの症状を呈する病気です。軽症の場合は、内服薬などで治療することができますが、基本的には、加齢で変形した骨や、分厚くなった靭帯が神経の通り道を狭めていることが原因です。根本的な治療には手術が必要になります。...
執筆者 張 漢秀 | 3月 30, 2020 | Uncategorized
2020年3月24日の時点までの日本の累積確定患者数ですが、ほぼ指数関数的に増加していることがわかります。 一日の新規確定患者数は、この導関数ですから、これも指数関数で近似できると仮定すると、対数をとって単純な線形回帰ができます。 グラフを見ると、この仮定があながち間違いではなさそうです。これを単純に延長することはできないことはわかっていますが、あえてやってみると、次のグラフになります。...