執筆者 張 漢秀 | 10月 25, 2020 | 腰椎, 頚椎
1.椎間孔とは? 最近、椎間孔や、椎間孔狭窄症という言葉を、よく耳にされるかもしれません。脊椎の病気で、見逃されやすいものの一つですが、しかし、では椎間孔って何なのか、といわれると、なんとなく漠然とした理解しかお持ちでないかもしれません。 このページでは、椎間孔について、以下の順番で、、できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。 椎間孔から出る脊髄神経について 神経の圧迫と、症状の関係について 椎間孔狭窄症とその治療について 2.人間の体は脊髄神経に支配されている。...
執筆者 張 漢秀 | 9月 26, 2020 | 腰椎
腰椎椎間孔狭窄症は、足にいく神経が腰椎から出てくる穴の部分が狭くなり、神経が圧迫されて起きる病気です。ひどい腰痛や下肢痛を起こす場合には、手術が必要になります。本稿では、この手術について、次の内容で解説します。 椎間孔狭窄症の手術は低侵襲で安全です。 手術の成功率は高く、劇的な改善も期待できます。 正しい診断を受けて、経験のある医師の手術を受ける必要があります。 1.椎間孔狭窄症の手術は低侵襲で安全です...
執筆者 張 漢秀 | 6月 10, 2020 | 腰椎
先週、椎間孔狭窄症の患者さんの手術をしました。患者さんは77歳の女性で、長年腰痛に苦しんでおられ、腰痛のために長距離の歩行ができず、生活に支障がある状態でした。いくつかの有名病院を受診されていましたが、診断がつかず、私のところに来られました。 腰椎MRIを、私のところで工夫した、特別なシークエンスで撮影したところ、腰椎の椎間孔狭窄症が疑われました。さらに、神経根ブロックで診断を確定し、最終的に、手術をお勧めすることができました。...
執筆者 張 漢秀 | 4月 1, 2020 | 腰椎
腰部脊柱管狭窄症に対して、多くの場合に固定術が行われています。椎体にスクリューを挿入してロッドで固定する手術です。しかし、この固定は、本当に必要なのでしょうか? ただし、神経の圧迫を侵襲の少ない方法で取り除く技術が必要です。 私の考えでは、ほとんどのケースで、固定は必要ないだろうと思われます。...
執筆者 張 漢秀 | 3月 31, 2020 | 腰椎
椎間孔狭窄症というのは、腰部脊柱管狭窄症の一種ですが、神経の通るメインのトンネルである脊柱管が狭窄するのではなく、そのトンネルから神経が出てくる穴の部分が狭窄して、その神経が圧迫される状態のことをいいます。 椎間孔の狭窄は、通常のMRIでは、診断できないことも多く、腰痛や下肢痛があるのに、診断されずに放置される場合もあります。 診断には、特別に工夫したMRIの撮影方法を使いますが、それでも、熟練した医師による診断が必要です。診断が難しい場合には、神経根ブロックで、問題の神経を麻酔してみて、症状が改善するかをみることもあります。...
執筆者 張 漢秀 | 3月 30, 2020 | 腰椎
腰部脊柱管狭窄症とは、加齢により腰椎が変形して、脚に行く神経の通り道がせまくなり、腰痛、下肢痛、間欠性跛行などの症状を呈する病気です。軽症の場合は、内服薬などで治療することができますが、基本的には、加齢で変形した骨や、分厚くなった靭帯が神経の通り道を狭めていることが原因です。根本的な治療には手術が必要になります。...